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中里なんてどうでもいいから、そんな話はスルーする
小さくて、手のひらに収まりそうなほどの弓槻の顔に、自分の顔を近づける
――やわらかくて、モチモチしてる弓槻の肌
「送ってやるから、準備しとけ。まだ会社に戻らなきゃいけねーんだよ」
「……だ、だか――」
会社になんか、戻りたくない
でも、ここでチンタラしてる間に、夜に残された時間は減る一方なわけで
俺はとりあえず我慢が出来なくて、ペチャクチャと話す弓槻の唇をふさいだ
その瞬間
ガタン、とエレベーターが動き出した
「で、何しに来たの?お前」
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