喪失 #3

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だからだろうか 「やだ、大丈夫だってば」 そう言う弓槻を油から遠ざけるように冷たい目を向ける 「……この油、何度」 「アンタ、料理しないの?」 自分を誤魔化したせいで――思わぬ本質に、弓槻がメスを入れてきた 「あー、したことねーな。親がいなくなってから、飯は外でばっかだな」 「――」 無意識だった
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