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「や、だって七瀬が来たから」
その意外な弓槻の言葉に、少し気持ちが浮上して背中がくすぐったくなる
「それでも、確かめてからにしろ」
「何でそんな言い方すんの?」
何もわかってない弓槻の無防備な顔がやたらに愛しくて
「バカかお前」
勢いよく部屋にあがると、一歩後ろに下がろうとした弓槻の身体を引き寄せて腕の中に閉じ込めた
「しっかりしろ」
小さくて、折れそうなくらい華奢な弓槻の身体を押し潰しそうなくらい力を込めて――胸が、苦しくなる
どうしたら
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