喪失 #4

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喪失 #4

――重苦しいだけの、溺れているような 息をするのも困難な、その状況の中 ぎゅるる、と。 自身の身体が――悲鳴を上げた 「――ぶっ」 はっ!!と、腕の中にいた弓槻が吹き出した 「ちょ、お腹減りすぎっ!!」 「何も食ってねーんだよ」 恥ずかしいあまり、コツン、と弓槻の額に拳を軽くのせた ねーわ、俺
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