喪失 #4

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「なんも大丈夫くない」 ばん、と弓槻が俺の胸を叩いたけど、全然力入ってないし ――けど、良く考えたら俺 出張の準備、全然してない 「しかたねーな」 確かに、弓槻の言う通りだな、と腕を解いた 「洗うからちょっと待ってて」 「いーわよ、そんなの」 「お前作る人。俺、洗う人」 単に、弓槻がお客さんなわけで、洗い物させたくなかっただけ
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