喪失 #4

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ずっとこうしてたってらちがあかない、がしかし。 引っ込みつかなくて様子を伺っているうちに、弓槻が湯槽から立ち上がる水しぶきの音がした瞬間 体制を崩した弓槻の悲鳴がしてとっさにその方向にてを出した ――セーフ、って 「危ないだろ!」 そう俺が真剣に声を出している、ってのに 「やだ、七瀬」 「……」 「そんな、溜まってたの?」 底意地の悪そうな笑みを浮かべて、自分の失態そっちのけで目線は、俺の中央 「七瀬?」 今さら隠せないし、してやったり顔の弓槻に、こっちもスイッチが入る
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