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互いに濡れた身体は、なんの準備もなしにすぐに繋がった
ただの水滴だけの摩擦は滑りがぎこちなかったけれど、そんなものはいつの間にかすぐになくなって、滑りを帯びて厭らしい音をたてる
今にも吐き出してしまいそうになるほど、弓槻のなかは良くて、自分を抑えるために冷水を繋がった部分にかけた
とんでもない音がバスルームに響いて、その都度弓槻が高揚した顔で声を上げた
「そんなにいーの」
背後から弓槻を貫きながら、ふらふらの腰を鷲掴みする
弓槻は酷く乱暴にすればするほど、身体をくねらせる
「お前って誰のでもいいわけ」
「――わかんな、い」
その返答は、求めてたものとは違って、――やはり予想していたとおりの言葉で
――頭に、血が上る
片足を持ち上げ、水圧を強くしたシャワーで抜き取った場所て口をひらいたままの部分を責め立てる
「――やめっ」
「何でもいいんだろ」
とたんに痙攣して狂ったようにうめき声を出したその姿が
――俺の芯に、熱を甦らせる
「っふ、七瀬っ」
俺の名前を連呼しながら、「気持ちいい」と何度も叫んで、再度繋がった部分を締め付ける
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