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「黙れないの」
――わかっていて、そう言ったあと、弓槻の煩い口をふさいだ
絡み付く舌先に夢中で吸い付いてくる弓槻は、それでもまだ、俺の名前を呼ぶ
俺じゃなくてもいいくせに
俺の名前を呼ぶことが許せなくて
――俺じゃなきゃ満足出来ない身体にしてしまえばいい、と
生産性のない行為に没頭する
「まだまだ、これからだろ」
弓槻の身体に温かいシャワーをかけて、冷えた身体をあたためる
その身体にまた自分をねじ込んで繋がったまんまで弓槻の身体を抱き上げた
バスルームから一直線でベッドに向かって、息切れした弓槻に、吐き捨てる
「ホラ、これが欲しいんだろ」
嫌ってくらい、身体に染み込ませてやる
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