喪失 #4

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不甲斐ない 何一つ、弓槻より優位に立てないことが歯がゆくて 物足りない顔を俺に向ける弓槻の顔をわしづかみにして、堪らなくなって唇を絡ませた 「――終わったら意味ないだろ」 ――その、本音に 「終わっちゃやだ」 「なんでそんなことゆーわけ」 俺を困らせるような言葉を、弓槻は平気で言ってくる 「七瀬」 これ以上したら――弓槻も、俺も 壊れてしまう
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