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不甲斐ない
何一つ、弓槻より優位に立てないことが歯がゆくて
物足りない顔を俺に向ける弓槻の顔をわしづかみにして、堪らなくなって唇を絡ませた
「――終わったら意味ないだろ」
――その、本音に
「終わっちゃやだ」
「なんでそんなことゆーわけ」
俺を困らせるような言葉を、弓槻は平気で言ってくる
「七瀬」
これ以上したら――弓槻も、俺も
壊れてしまう
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