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台所にたどりついてから、ゆっくりと弓槻をおろす
まだふらつくその身体を支えて
「ほれ」
冷蔵庫から取り出したペットボトルを渡す
「ん」
しおらしいわりに、豪快な飲みっぷりの弓槻の唇からミネラルウォーターがこぼれてる
それごと、舌をはわせて水滴をペロリと舐めた
「こぼしすぎ」
「――っ」
固まってる弓槻の顔が可笑しいから笑いそうになったけど、知らんぷりをした
「あー、かったるいな、用意すんの」
「アンタがスイッチ入れるからでしょ」
「お前が悪いんだろ」
――どっちもどっち
「だって、溜まってたんだもん」
「そーゆうこと言うなって」
――こいつは。
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