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弓槻と――そうしてみたかったんだ
何かが変わるとも、そんなこと思ってもなかったけど
ギスギスとしたこのままの空気のどさくさに紛れて
少しくらいは、望んでることを叶えたいって思う自分も――図太い、そう思った
口元までもってったカツを、観念した弓槻がぱくっ、と鯉みたいな口をして口にいれた
「んん」
「な?」
「上手上手」
「だろ」
これが偽りの時間であってもいい
嬉しかった――何もかもが
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