喪失 #4

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「こうゆうの、いいな」 ボソッ、と。心の声を思わず漏らしてしまった 弓槻と一緒に、当たり前の日常を暮らせたら それだけで、いいのに 弓槻は俺の呟きは聞こえなかったのか、食器を手にして立ち上がる 「洗っておくから、お風呂入ってくれば」 「ちょっと待って」 そう言って弓槻の腕を掴むと、ゆっくり食器を机に戻してそのまま弓槻を引き寄せた 「ちょ――」 「一服」
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