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「どいて」
そう言った弓槻に、手を、ドーゾ。と差し出した
その俺の無言のポーズに、弓槻は可笑しいほど顔を歪めて
「……モれる」
そう言った
――漏れるって。笑いそう。
「いんじゃない?」
俺が動こうとしないでいると、バシッ!!っと弓槻がパンチをしてきた
まあ、軽々とガードするけどね
「バカ、アブねーだろ」
「どいて」
泣きそうな弓槻の顔が可愛くて、意地悪をやめて俺は立ち上がった
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