道標 #3

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「ああ!弓槻さん! 電話の声が素敵だと思っていたら、御本人もこんな綺麗な方でしたか」 ――ぴくり。と、こめかみの血管が脈打つ 「はじめまして、七瀬です。急な担当の変更にご面倒おかけしてすみませんでした」 俺は話に割り込んでそう頭を下げると 目の前にいた弓槻の腕を引き寄せて、その頭に手をのせて ぐっと、押し付けた。
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