道標 #3

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あー……なんか、気にくわねぇ。 「いや、そんな大丈夫ですから」 慌てた藤原さんの声がしたかと思った瞬間、弓槻の両肩に藤原の手がガシッとのっかると そのまま、ぐいっと弓槻の身体を引き上げた 「こんな素敵な女性なら、大歓迎です」 マッハで、頭に血がのぼる 顔がくっつきそうなほど、藤原が弓槻との距離を縮めた 「あっ、い――」 ――弓槻の声と、ほぼ同時 俺は瞬時に弓槻を自分のほうへ引っ張った
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