道標 #3

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あー、美沙か。 胡散臭い、とってつけたような笑顔を浮かべる藤原さんの視線が、遠く離れた場所をゆっくりと歩いている弓槻と美沙をしっかりと捉えている 「一度、ロビーまでお送りしますのて、フロントでお待ちしましょう、ご婦人がたを」 嫌味なくらい、準備万端 手際のいい野郎なんか、自分だけで十分 残念ながら、欲しいものを譲る気は全くない
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