道標 #3

22/35

1464人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
迎車について振り返る、なかなか来ない女達に 「何してんの。遅い」 苛立ちを隠しきれなくて思わず無愛想にそう声をかけた 二人は小走りでやっと合流 美沙に気を使って弓槻が奥に乗り込む 「七瀬さん」 不思議そうな顔をした美沙が、小声を出した 「なに」 「弓槻さんに、赤石さんのこと――話しました?」 赤石? 「いや?」 「……おかしいな」 ボソリ、と美沙はそう呟くと、ゆっくりと車に乗り込んだ
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1464人が本棚に入れています
本棚に追加