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――息が、詰まる
「茉麻」
こんな風に名前を呼ぶことも想像してなかった
弓槻に近づくことさえ――敬遠していたはずなのに
「何がしたいの」
弓槻がそう言ったけど
「なんで?」
それを口にしたら――全てが消えてしまう気がした
「私は、アンタの所有物じゃないわよ」
「わかってるよ」
――わかってる。
「お前は別に、俺の女じゃないだろ」
お前は、松岡さんの大切な……宝物で
もっと、大事にされて
守られてるのが、相応なんだ――それが例え
俺じゃなくても
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