道標 #3

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「それ、嫌」 握った腕を振りほどこうと、弓槻が力を入れる それを遮って引寄せる ふらついた弓槻の身体は、ポスンと俺の胸の中におちる 「……じゃあ、誰のもんよ」 絞り出された、弓槻の掠れた声。 「聞いてんの」 弓槻は――俺じゃないほうが…… 「お前はさ――」 「なに」 「いや、いい」 ここで、それを言っても 何を、しても 結論を出すのも、真実を口にするのも――全部、怖い
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