道標 #3

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ドン!と。 煮え切らない俺の言葉に、怒りの張り手が飛んできた 次に、拳を丸めて俺の胸を叩きつける 「言わないなら、口にすんな」 その怒りが――俺を認めてなくて どうしようもなく嫌いで それでも、いいから 「美沙ちゃんいんのに、こうゆうの良くないって言ってんのよ」 「いってーわ」 「そうじゃない」 「悪い」 「謝ってすまないでしょ」 「無理」 美沙なんて、どうでもいい 今はそんなこと――関係ない 「――何が」 「お前は、誰にも渡さない」 嫌いでいい お前が俺を忘れられないくらい憎んで 他のやつのことなんて考えられないくらい 俺だけで、いっぱいになってくれたら
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