道標 #4

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なんだ、居たのか。ずっと ――ここに。 そう安心したら、一気さっきまでの不安が消しとんで、――目の前にいる弓槻だけで頭がいっぱいになる 「部屋にいないでどこにいるってのよ」 「電話に出ろ」 「出る意味わかんないからっ」 ムキになってテンパってる弓槻を部屋に押し込んで、パタンと扉が閉じた 「心配すんだろうが」 感情が、言葉となってむき出しになる
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