道標 #5

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――全て、話してしまえば。 何度も。そう考えた そう、何度も。 でもどうしても――弓槻に松岡さんの死を告げたとして その先には何もないと、そんな悪寒がして。 力なく身体を回転させて、もときた道を戻る それでも無意識のうちに、弓槻の部屋の前で足が歩みをやめた 「――……松岡さん」
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