道標 #5

11/35
前へ
/35ページ
次へ
出逢う順番さえ、違えば。 もっとちがう結末があったんだろうか ドアに背中を預けて、目を閉じる ――あー、無理 普通に、物事を考えれない。……それどころか胸がグチャグチャと混ざりあって、吐き気がしそうなほど、気分が悪い 今頃、――弓槻は。 想像もしたくない、弓槻の姿がリアルに脳に映像化する やっぱり――戻ろう そう、思った瞬間 エレベーターの稼働していた音が聞こえたと思って視線を向けると そこにいたのは、弓槻だった
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1317人が本棚に入れています
本棚に追加