道標 #5
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控え目にそう声を出してみたけれど、やはり応答はない。 ……胸騒ぎがして、もう一度部屋をノックする ドアの隙間からは明かりが見えず、 すぐに俺は、後悔した なんで弓槻を、一人にしてしまったんだろう 慌てて山崎さんに電話をするも、留守電に切り替わる いてもたってもいられなくて、山崎さんの部屋の前までいくと――話し声が聞こえてきた 目の前が、真っ暗になる
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