記憶 #2

2/35
前へ
/35ページ
次へ
蒼ちゃんの居なくなった日常は、ほんの少しだけ私の生活を変えただけで 私は、ご飯も食べれたし 死のうとも思わなかったし 自分のどこがいけなかったんだろう、だとか そんな事を考えさせられただけで 蒼ちゃんの相手の女性がどんな人で、その人に会って文句のひとつも言ってやりたいとか、報復してやろうだとかも考えもしなかった ただ、最後にたどり着いた結論は、 ――私が蒼ちゃんを、取り戻したいと思うほど、愛していなかったということだ
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1287人が本棚に入れています
本棚に追加