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空にはもう月が出ていて、すっかり夜になっていたのに
眩しいほどの七瀬の笑顔に、面食らう
笑うと、目が線になって
目尻のしわがくしゃっと増えて
口元が緩んだその――顔
「反則だ」
ぽつりと。
私は呟いた。
そういう顔をたくさん見せられると、胸がいっぱいになる
「ん?何が?」
「……そういう、幸せそうにするとこ」
「だって俺いま、絶頂に幸せだから仕方ないだろ」
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