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ああ、俺は
とうとう松岡さんの墓の前にまで弓槻を召喚してしまう幻を見てしまうほど、アタマがイカれちまったのかと思った
言わなければ良かったと、あれから何度も後悔した
弓槻がいない部屋は、つまらない
弓槻の声がしない日常は、胸に穴があいてるんじゃないかと思うほど風通しが良すぎてスースーする
後悔した
何度も
後悔した
弓槻と、終わったことを
弓槻との関係が終わってからは、一度も顔を合わすことがなくなった
弓槻が、足りない
弓槻を、もう一度。抱きたい
暑い日射しは容赦なく降り注ぐ
このまま、ここで溶けてなくなってしまえば
楽に、なれるんだろうか
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