1人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
A(姉)「……貴女と2人きりなんて、本当に久しぶりね」
B(妹)「ごめんね、呼び出しちゃって……お姉ちゃん生徒会だから、こうでもしないと捕まらないもの」
A「……ま、確かに学校だとあんまり時間取れないわね。それで、お姉ちゃんに何の御用?」
B「う、ぅん……これ!」
そう言って、私は抱えていたお弁当を差し出した。
A「あ、そういえば忘れてたわね…ありがとう」
お姉ちゃんは、満面の笑みを浮かべて顔を上げた。その朗らかな笑顔に、私は思わずドキッとしてしまう。
B「い、いぃよ、お礼なんて!お母さんが持ってけって言うからたまたま……」
妙に火照っていく体温を感じながら、私はあたふたと取り繕う。だけど、
A「ねぇ、貴女もこっち来ない?」
そんな私の心境を知ってか知らずか、お姉ちゃんは予想外なことを言ってきたのです………!
B「はわわッッッッ!」
私のお姉ちゃんは、誰からも好かれる学園のマドンナです。
普段は品行方正で清楚、そのうえ容姿端麗な文学少女………なんだけど、私と2人きりになると、こんなに無防備になってしまうのです。
そして……そんなお姉ちゃんを思う度に、私の心臓はいつもドクンドクンと早鐘みたいに鳴動していくの…………
A「ふふ……やっぱり、貴女と一緒が一番落ち着くわね」
B「お、お姉ちゃん……~~~~」
このドキドキが何なのかはわからないけど、そんな無防備なお姉ちゃんが、私は大好きなのです………!
最初のコメントを投稿しよう!