エピローグ

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「お父様が 『この絵本はこの国の伝説で我々は出てくる勇者の子孫なんだよ お祖父様に読んで頂きなさい きっと楽しいよ』 と仰られました」 「そうか、では貸してごらん」 老紳士は小さく微笑み少年から絵本を受け取った そして思い出したように声を上げた 「おっと、その前にこの大陸の民の種類については知っているかい?」 「はい! … 我々が住んでいるこのターリャス大陸には多くの人々がいる その人々は『魔力』をそれぞれ有していてその操る才能も人それぞれある そしてその能力の差は見た目で判断できる …生まれながらの格差 もっとも人口が多くて魔道士としての資質は平均的で回復魔法が得意な黒の民 特徴は黒髪に黒い瞳 蒼の民 藍色の髪に青と金が混じった色の瞳、自然などに干渉する魔道干渉と使い魔使役を得意とする民 紅の民 桃色の髪に赤黒い瞳、高い身体能力と強化魔法を得意とする民 緑の民 緑の髪に濃い緑色の瞳、魔道知識と幻術に秀でている民 白の民 真っ白な髪と紫色の瞳、回復魔法以外の魔法においてはどの民よりも高い能力を持つ最強の民、しかし数が少なく滅多に見られない 一般的には得意不得意は種族で決まるがたまに例外も存在する また、希少さゆえに白の民は人身売買の商品にされてしまうことが多い … ですよねお祖父様!」
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