lunatic extra chapter(r-18)

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「万年筆……」 月君は箱から出した黒い万年筆を、キラキラした目で眺めた。 「お医者さんはカルテ書く時、よく万年筆使うでしょ? だから必要かなーって思って」 「真理子!」 「うおっ!」 突然月君が愛くるしい笑顔で、私を強く抱きしめた。 「嬉しすぎてヤベェよ、ありがとう。宝物にする」 「やった、宝物にしてもらえた」 笑う私に、月君は顔を近づける。 チュッ、チュッと、おりてくるキス。 「まだ足りない」 「え、ちょ、ここ玄関ですけど……んん」 ちょっと強めに、月君は私を床に押し倒した。 下になった私は、体をよじる。 月君の手が首筋を這い、口の中に熱い舌が入り込んできた。 あ、やば、あ、わかんなくなる。 「はぁ、ふ……」 脳みそがキャラメルみたいに溶けていく。 とろんって、顔がだらしなく緩んで。 「待って、ホントに待って」 「何で。いいだろ」 「ケーキ、ある。いちごケーキだよ」 「……」 ちょっと考える月君。 「いちごケーキ食べてからに、しよ」 「……いちご、か」 「そう、いちご」
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