lunatic extra chapter(r-18)

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25分間パズドラをやり続け、なかなかいいところまでいった時、オーブンが鳴った。 無事焼けてますように。 私は手をこすり合わせて願った。 そっと蓋を開ける。 「あっ、いい感じだった」 呟いてから思った。 可愛くない呟きだなーと。 私が好きとか、月君なかなかの希少種だ。 スポンジは、ふんわりと柔らかそうに膨れていた。 大成功だ。 どうしよう。これ写メって月君に送ろうか。 いや、サプライズにしたほうがいいよね。 ケーキクーラーにスポンジを乗せ、さらに冷えるまで待つ、と。 ここで使わなくなった調理道具を洗う。 国家試験の勉強が終わるまで、私と月君は一緒に暮らさなかった。 私は自分のマンションで、月君は神奈川のマンションで、自分の時間を過ごしていた。 いわゆる、遠距離恋愛。 それでも私達は、定期的に連絡を取り合った。 不安もあったけど、2人で乗り越えることができた。 月君が試験に合格した、と彼から聞いた時、私は「ぬわあああん!!」と大泣きした。 そんな私を「普通逆だろ、つかぬわああんって」と、月君は笑って慰めてくれたっけ。
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