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恋人の夢が叶うって、こんなに嬉しいことなんだ。
私はそう学んだ。
試験が終わり、月君が落ち着いた頃、私は月君のマンションに引っ越した。
同棲を始めたのだ。
前も同棲をしてたので、あまり不慣れた感じではなかったけど、月君といるドキドキ感には、今でも慣れない。
「さて」
私は仕上げに取り掛かった。
いちごを数個薄切りにしたら、次は生クリーム作り。
これには苦労した。
ボウルの底に氷水をあてなきゃいけなくて、一手間がかかるのが大変だった。
だけど、試行錯誤の内、なんとか生クリーム完成。
そして、デコレーションをすること数10分……。
「できたぁ!!」
私は生クリームまみれになった顔を綻ばせた。
形は少々いびつだけど、まぁそれなりな見た目のショートケーキワンホールが完成した。
ワンホールといっても、小さめなのだけれど。
月君が大好きないちごは、中にはもちろん、上にもたくさんトッピングしてある。
喜んでくれるといいな。
後片付けをした後、テーブルに塞ぎ込み、月君のLINEの返事を待ちながら、
私はそのまま、眠ってしまったーーー。
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