lunatic extra chapter(r-18)

6/15

159人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
恋人の夢が叶うって、こんなに嬉しいことなんだ。 私はそう学んだ。 試験が終わり、月君が落ち着いた頃、私は月君のマンションに引っ越した。 同棲を始めたのだ。 前も同棲をしてたので、あまり不慣れた感じではなかったけど、月君といるドキドキ感には、今でも慣れない。 「さて」 私は仕上げに取り掛かった。 いちごを数個薄切りにしたら、次は生クリーム作り。 これには苦労した。 ボウルの底に氷水をあてなきゃいけなくて、一手間がかかるのが大変だった。 だけど、試行錯誤の内、なんとか生クリーム完成。 そして、デコレーションをすること数10分……。 「できたぁ!!」 私は生クリームまみれになった顔を綻ばせた。 形は少々いびつだけど、まぁそれなりな見た目のショートケーキワンホールが完成した。 ワンホールといっても、小さめなのだけれど。 月君が大好きないちごは、中にはもちろん、上にもたくさんトッピングしてある。 喜んでくれるといいな。 後片付けをした後、テーブルに塞ぎ込み、月君のLINEの返事を待ちながら、 私はそのまま、眠ってしまったーーー。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

159人が本棚に入れています
本棚に追加