一歩を踏み出す勇気

4/4
前へ
/4ページ
次へ
私はこぼれそうな涙を我慢しながら、皆の方を改めて見ると、皆が口を揃えて出迎えてくれた。 「「加奈ちゃんおかえり!!」」 私は溢れ出た涙を手でぬぐいながらそれにこたえた。 「…ただいま!」 病院で入院してるときずっと怖かった。病気も怖かったけどその後の方が、私は不安だった。 もし、病気が治っても、もう教室に私の居場所は無いんじゃないかと、教室に入るまでは不安で仕方なかった。 でも、ここ4年2組の教室に入ったらそんな不安は吹き飛んだ。 教室の戸を開けるのは本当に不安だったし、一歩が重かった。でもその一歩は私にとって、とても大きな大切な一歩だったと思う。 だからそれを教えてくれた皆にちゃんと伝えたいと思う。 「…待っててくれて、ありがとう!」
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加