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私はこぼれそうな涙を我慢しながら、皆の方を改めて見ると、皆が口を揃えて出迎えてくれた。
「「加奈ちゃんおかえり!!」」
私は溢れ出た涙を手でぬぐいながらそれにこたえた。
「…ただいま!」
病院で入院してるときずっと怖かった。病気も怖かったけどその後の方が、私は不安だった。
もし、病気が治っても、もう教室に私の居場所は無いんじゃないかと、教室に入るまでは不安で仕方なかった。
でも、ここ4年2組の教室に入ったらそんな不安は吹き飛んだ。
教室の戸を開けるのは本当に不安だったし、一歩が重かった。でもその一歩は私にとって、とても大きな大切な一歩だったと思う。
だからそれを教えてくれた皆にちゃんと伝えたいと思う。
「…待っててくれて、ありがとう!」
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