未知との遭遇

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 翌朝。  スピーカーから流れる大音量の校歌にビビって飛び起きた。  時計は7時。  掃除の時間だった。  慌てて廊下に出ると、隣の部屋の先輩と鉢合わせた。 「あ…お、おはようゴザイマス…」  挨拶をするのもツラい。アルコールに振り回された体は史上最悪の朝を届けてくれた。 「大丈夫?見事に潰されたもんね~(笑)掃除、キツイけどやってね♪」 「う…は、はい」  掃除の割り振り表を確認して、ノロノロと動き始めた…けど、大音量で響く校歌にげんなりする。  これ、平日は毎日続くのかと思うと憂鬱な気分になった。  15分の掃除をなんとか終えて、朝食のため食堂へ…入れない!?  なに?この長蛇の列!! 「あ、遅かったね~。コーヒー牛乳はたぶんもうないよ?早い者勝ちだからね~」  昨夜、止めを刺した部屋の先輩が笑って教えてくれた。
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