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---アメリカ LA郊外---
私達はとある民家のガレージにいる。
古びた内装の中に大量の弾丸と武器、そしてにっこりスマイルの髭面の店員が一人と短髪ボーイッシュな若い女性店員が一人。
彼女は見習いさんなのか研修中を意味するバッジを胸元につけている
「奴から全て話は聞いているよガハハハ!まさか当店があのpardonさんに武器提供できるなんざ喜びしかないね」
どうやらこのヒゲ店員、私達の現役時代を知っているらしい。何者だ・・・?
「あんた、俺らのこと知ってたのか?」
ヒゲは何を言ってるんだというようなキョトンとした表情でこう言い放った
「あんたら、十年前にこの子救ってくれたろ?命の恩人助けるのにおかしなこたぁねえだろうよガハハハ!!」
こっちにおいで、と無理くり服を引っ張られて研修マークの子がヒゲの隣に並ぶ。
女の子は頬を赤く染めてうつむきながらモジモジしている。恥ずかしいのだろうか。
「紹介しよう、この子が十年前あなた方に救っていただいたうちの愛娘ジェシーだ。ほら挨拶なさい」
「み、みなさん...こんにちは......あの時はありがとうございます...」
小声でぽそっと挨拶と礼を済ませた彼女はまたさらに体を縮こめてしまった。シャイなその姿は非常に愛らしい。
「お、そういや昔女の子救ったことあったな~!おまえ、あん時のガキかぁ~!大きくなったな~!!」
デイビットがその時のことを思い出し少女の頭をなでる。
そうだ、あの日か。
やっと私も思い出したぞ。そう言われてみるとなんとなく今も面影がある。
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