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私は唯ちゃんと別れ、一人林道へと出る。
雄大な自然に囲まれたこの場所は、とても空気が新鮮で頬をなびく風もとても心地よい。
なかなか来る機会も無いし、もう少し遠くまで探検してみよう。
集合時間は午後の五時。
それまで適当にぶらつくのも悪くないかな。
「――おーい……おーい! 高山ー!」
「え?」
後ろから私を呼ぶ声がするので振り返ってみると、遠くの方から同じクラスの斉藤拓也(サイトウ タクヤ)君が、こちらへ走って向かって来ていた。
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