第3章 モヤモヤ

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私は唯ちゃんと別れ、一人林道へと出る。 雄大な自然に囲まれたこの場所は、とても空気が新鮮で頬をなびく風もとても心地よい。 なかなか来る機会も無いし、もう少し遠くまで探検してみよう。 集合時間は午後の五時。 それまで適当にぶらつくのも悪くないかな。 「――おーい……おーい! 高山ー!」 「え?」 後ろから私を呼ぶ声がするので振り返ってみると、遠くの方から同じクラスの斉藤拓也(サイトウ タクヤ)君が、こちらへ走って向かって来ていた。
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