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「斉藤君? どうしたの?」
「はぁ……はぁ……いや、川奈に聞いたらさ、高山が一人で林道の方行ったって聞いたから……はぁ……はぁ」
「斉藤君大丈夫? とりあへず息整えなよ」
私は斉藤君が息を整えるの待つと、
「何か私に用だった?」
「いや、一人だって聞いたからさ、今広場の方でドッジボールやってるから、良かったら高山も誘おうかと思って」
斉藤君とはクラスで、いや、学園で一番まともに会話する男子だと思う。
私が日直の時、よく仕事を手伝ってくれたり、放課後帰る時、「また明日」と声をかけてくれる、爽やかなサッカー部男子と言った印象だ。
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