第3章 モヤモヤ

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「斉藤君、早く行こう」 「三間……」 私は斉藤君を促すが、彼は鋭い目付きで三間君を睨んだまま、その場を動かない。 「ちょっ、どうしたの斉藤君。早く行こうよ」 一刻も早くその場を離れたい私は、斉藤君の腕を引っ張りながら前に進む。 するとそれまでこちらに目も向けていなかった三間君が、私達の方へ向かって歩いて来た。
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