Lonely Night, Lovely Night

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自分が礼くんに相応しいところなんていくら考えても出てこない。 礼くんが可愛い女の子の横に立ってエスコートしてるのを見ると、お似合いだなと心から思えてしまう。 きっとああいうフワフワした可愛い女の子と一緒になるのが礼くんにとって1番の幸せなんだろうなって考えるけど。 …今さら礼くんを離すことなんてできねぇよ。 大好きなんだもん。 可愛くなくてもなんでも大好きなんだよ。 誰にも渡したくない。 永遠に、死ぬまで、俺だけの礼くんであり続けて欲しい。 こんなに貪欲になるのは礼くんだから。 礼くんが俺をこんなにしたんだ。 それまでは女の子と付き合って離れても、まぁしょうがねぇかぐらいにしか思えなくて。 恋愛なんてこんなもんだよな。 なんてどこか冷めた感情すら持っていたというのに。 礼くんを愛して、愛されていくうちに俺の恋愛観はすっかり変わってしまったみたいだ。 女々しいことばっかり考えてる自分に嫌気がさす。 「こらっ!すぐに泣かないの、あんたは!」 ナリが俺の頬を両手で挟むとふにふにと動かしながら俺をあやす。 「ほら、リーダー!鼻水リーダーになってるよ!」
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