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俺の家に着くと、荻野ちゃんが荻野ちゃんの家でナリと作る予定だった生姜焼きを俺の家で2人が作ってくれて、それを夕飯にご馳走してくれた。
「んまい!」
俺がそういってあっという間に平らげ、お代わりを要求すると、2人とも嬉しそうな顔をして、こんな美味しいご飯が食べられないなんて、礼ちゃんは不幸者だね?と優しい笑みを浮かべてくれた。
みんなのお腹が満たされた頃、ナリはじゃあお腹いっぱいになったことだし、飲み始めますか?と言ってニヤリとすると、俺の家の酒収納棚から勝手に1番高い焼酎を持ち出してきた。
「おい、それ1番高いやつだぞ!
もっとあったろ!
どうでも良いのが!」
俺は慌てて立ち上がってナリが持ってきた焼酎を奪い取るとナリは眉を潜めて頬を膨らます。
「あんたねぇ!
人がせっかく来てやったのに、どうでも良い酒出すつもりかよ!」
まったく恩知らずなリーダーだよ!と信じられないと言ったように声を上げると、ナリはあっという間にまた俺から酒瓶を奪い返すして、荻野さん!お猪口出して!と言うや否や酒瓶の口を開けた。
荻野ちゃんも荻野ちゃんで、よしきた!なんて言って人の家の食器棚からこれまたお高いお猪口を出してくる。
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