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教室の戸を開けたら、そこには青い海と白い砂浜が広がっていた。
黒板や、机も椅子がきれいさっぱり消えている。
「ここは……」
目の前の広がる光景に、暫く呆然としていると、近くで声が聞こえた。
「ノブヤ!」
自分の名前を呼びながら、砂浜の方から海パン姿の友達のヒデトが駆け寄ってきた。
顔見知りに会えて、いくらか安堵の笑みが洩れた。
「ノリカとマリもいるぞ。これでいつものメンバーが揃ったな。さあ泳ごうぜ」
手を海のほうに振って、友達は真っ青な海に吸い込まれるように走り出した。
「泳ぐって、俺は海パン持ってねぇし……えっ!」
吹いて来る風が胸に当たる涼しさの違和感で、いつのまにか制服から海パンへと着替えていた。
これは夢なのか。
首を傾げつつも、俺はみんながいる海へと足を進めた。
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