第1章

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「また会えて、嬉しいよ」 そう、囁かれたのは、空耳だったのだろうか。 そのままクルリと踵を返して。彼は食券コーナー へと消えて行く。 「知り合いだったの?三浦と」 「いいえ、違います」 心と体が、必死でアイツを拒絶している。 近寄ってはいけない、絶対に。 温かく、柔らかいこの場所から、 出てはいけない…。
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