第2章
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「…あんた、会社の廊下で会ったな。 ふうん。もう、男を連れ込んでるのか。 随分と変わったな、ホリーケ」 徐々にツルの背後へと隠れる。 長身のツルは、長い手を私の肩に添え、もう一 方の手で私の頭を撫でた。 「奈緒。もう一度、中にもどろっか」 「…うん」 ツルは三浦をキッと睨むと、何も言わずにドア を開け、素早く私を中に戻す。
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