第2章

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「された…というと語弊があるのですが。 フラれた、でもない、えっと…そう。 私が勝手に、傷ついてるだけなんです」 そう。 彼は、何も感じていないはず。 傷つけたという、意識すらなくて。 私の存在なんて、塵よりも軽くて。 ふっと吹けば、飛んで消えるようなものだから。 「中学生の頃に1週間だけ付き合ったんです。 そのまま彼は転校しましたが。 そのときに、かなり辛辣な言葉を吐かれて。 それが、少しだけトラウマになっているのです」
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