第3章 中学時代<彼女の事情>

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体がふわふわと宙に浮いているような気持ち。 頬を撫でる彼の手が止まり、 代わりに彼の頬が、近づく。 柔らかな頬と頬がくっついて。 ぎこちなく添えられた彼の腕が、 そっと私の背中にまわる。 ふわり。 彼の汗と、微かに柔軟剤が混ざり合った匂い。 この瞬間が、永遠に続くようにと願った……。
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