1 花火

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1-7-13 「あ、心配いらないよ。もしそうなってもイグノトル医師は公爵だから、裏から手をまわして君の適性検査、きっちり落としてもらうから」 「えー、それ養育者の発言じゃないよっ」 「今は君の恋人。文句ある?」  ちゅ、と音をたてて首筋にキスを落とした。 「もう……」 「さ、着替えておきなさい。典医に外出許可もらってくるから」 「えっ、だいじょうぶ?」 「心配ないよ。普段は嫌われてても、こういう場合は別だ。彼も天使だから、ティオの養育事情はわかってくれる」 「ぼく、あなたがすき」 「は」  上着を羽織る手をとめた。 「だって、嫌われたら、嫌うよ、普通は」 「んー、彼は私の立場を嫌ってるだけだから、お互い医師で天使だし、わかりあえないわけないでしょ」 「あなたのそういうとこ、すごく好き」 「ん?」
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