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「動物に好かれる体質とは……まぁ良いだろう。
運動神経…それも特に能力より体質だが?
他にはないのか。」
相変わらず瞳に感情を感じられないが、神様は呆れたような表情をしている気がする。
「ほ、他ですか?
えーと……。」
早く決めないと……神様を待たせてしまっている。
「別に私は時間など構いやしない。
だが、決められないのなら、私に任せてみないか?」
神様に任せる?
「私は何でも良いんですけど……手間じゃないですか…?」
なんとなく、神様に決めてもらうというのも気が引ける。
「別に私とて一人の人間と話すことだってある。気にするな」
そっか、私だけじゃないんだ……転生する人。
小説とかマンガでよく合ったけど、リアルにあるんだ。
運命だから、そんな特別ってわけでもないのかもしれないな。
まさか私がマンガみたいな展開になるとは夢にも思わなかった。
いや、妄想とかはしたこともあったけど。
人生何が起こるかわかんないなぁ。
「では、能力などについては私が便利だと思うものを幾つか付けておこう。
それでは、貴女の身体の再構築をする。」
神様が便利と思うってそれ普通の人持ってるもんなの……。
若干神様を疑いつつ(無礼者でごめんなさい。)、広げられた美しい羽を見つめる。
今までは背中と服に隠れて見えてなかったけど、どうやら私の身体の再構築をするのに必要らしく、翼がバサァと広げられた。
……サラサラの艶々。
なんかもう神々しすぎて長時間直視出来ない。
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