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教室の戸を開けたら、そこにはキスをする2人がいた。あかねお姉ちゃんと知らない男の人。
その姿は絵に描いたみたいに綺麗で、まるでおとぎ話の王子様とお姫様みたいだった。
私は息を吸うのを忘れるくらいびっくりして、でも同時に見惚れてしまい体が硬直して動けなくなってしまっていた。
立ち尽くす私のうしろの方から足音がした。
私の少し後を歩いてたまぁくんの足音だ。
「まぁくん来ちゃダメ!!」
そう、叫んだけど遅かった。
きっとまぁくんも、あのキスを見てしまっただろう……
まぁくんは幼馴染。もう、10年も一緒にいる。
5歳の時に家の隣に引っ越してきた。
あかねお姉ちゃんはまぁくんのお姉ちゃんで私の本当のお姉ちゃんではないけど小さいころからよく遊んでもらっていて本当のお姉ちゃんみたいに思っていた。
綺麗でお姫様みたいでずっと私の憧れだった。
いつも、お姉ちゃんの真似をして似た洋服をお母さんに買って貰うんだけど私には似合わなかった。
追いかけても、追いかけても追いつけない憧れのお姉ちゃん。
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