絶対秘密の恋

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□■□■ あれは小学生のころ。みんなでかくれんぼをしていた。私とまぁくんはみんなの知らない秘密のトンネルに隠れてて全然オニが見つけに来なかったから、私は退屈になっていた。 「ねぇまぁくん?好きな人いるの?」 私がそんなことを聞いたのは、退屈だったのと友達にまぁくんが好きなのは乙葉ちゃんだーとからかわれたからだ。 「いるよ」 当然みたいにまぁくんが答えた。 「えー!誰?」 「声でけぇよ!オニに見つかるだろ」 「ごめん……でっ?」 「えっ?」 「でっダレ?す、き、な、ひ、と!!」 「あぁ……誰にも言わない?」 「うん。絶対言わない!」 まぁくんの答えを待ってる数秒間、心臓がトクトクうるさくなった。 「あかね……」 「えっ!?あかねおねえちゃん!?」 「だから叫ぶなって!オニにみつかる」 つい、大きな声で叫んだ。 「お前だから教えたんだから絶対に言うなよ」 「うん。約束」 小指を絡めて約束した。 まぁくんとの秘密がまた増えて嬉しかった。
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